資本論の時代と現在の経済学
2023年04月16日
古典経済学と現在の経済学の大きな違いについて考察しました。
資本論などの古典経済学と現代の経済学との違いは、時間の経過とともに発展してきた経済学の理論の進歩によるものがあります。以下に、古典経済学と現代の経済学の違いのいくつかの例を挙げてみます。
需要と供給の理論
古典派経済学では、需要と供給の理論が重要な位置を占めていましたが、現代の経済学では、需要と供給の理論に加えて、市場失敗、外部性、公共財、情報の非対称性など、より複雑な問題が扱われています。
政府の役割
古典派経済学では、政府の介入をできるだけ避けることが望ましいとされていましたが、現代の経済学では、市場の失敗や社会的不公正に対処するために、政府の役割が重要視されています。
マクロ経済学
古典派経済学では、市場が自己調整するという仮定に基づいたミクロ経済学が主流でしたが、現代の経済学では、景気循環、インフレーション、失業などのマクロ経済問題がより重視されるようになっています。
経済成長の理論
古典派経済学では、生産要素の投入量の増加によって経済成長が生じるとされていましたが、現代の経済学では、技術進歩やイノベーションなど、より多様な要因が経済成長に影響を与えることが認識されています。
これらは、古典経済学と現代の経済学の間のいくつかの主要な違いですが、経済学の進歩は常に続いており、新しい課題が発生するたびに、理論的な枠組みが拡大・変化しています。
