第5章 総括
2023年11月10日
第4章
日本の右傾化
この章では様々な考え方がある上、不愉快な思いをされる方も多数いらっしゃると思われますので事実のみの記述とします。
第1次阿部内閣が組閣されてから打ち出された戦後レジュームからの脱却」における「戦後レジーム」を「憲法を頂点とした、行政システム、教育、経済、雇用、国と地方の関係、外交・安全保障などの基本的枠組み」と定義しました。
これは大きく2つの意味を表していると考えられます。
① 1960年代の高度経済成長期に自由民主党が打ち出した終身雇用制度、社会保障制度(皆保険)、小規模自作農家の保護、税制、自国産業を保護する貿易、などでしたが脱却後は多国籍企業に有利な非正規雇用、社会保障の緊縮、企業による農業進出、法人税の減税、消費税の導入、などによるグローバル化です。
② 日本は1945年のポツダム宣言1947年日本国憲法に基づく国家であり、軍隊は持たない、戦争放棄、その他、について今までの日本を今後、改憲(憲法解釈で代替するかも)して集団的自衛権の行使もできる普通の国にしたい。
この章は軽く仕上げるため最近の事件について記述し終わりとします。
中国は日本の排他的経済水域である沖縄県尖閣諸島にブイを設置した。
高市早苗経済安全保障相が3日自分のXに「日本が撤去しても違法ではないと思う」と私見を述べた。
もしこれが逆に日本が中国の排他的経済水域に置いたならさっさと撤去すると思うのです。
日本の国会予算委員会でも取り上げられましたが、高市議員以外は誰もこの件には触れませんでした。
この話は国家主権の侵害です。ちなみにフィリピンでは中国の設置した構造物を即日強制的に撤去しています。
総括
現在、ロシアが宣戦布告しないでウクライナに侵攻し、ウクライナ戦争で多くの市民が犠牲になっています。
一方、中東ではガザ地区のハマスのゲリラ部隊がイスラエル領内に侵入し大勢のイスラエル人(外国人も含まれる)を殺害し、人質になっています。イスラエル軍は空爆と地上侵攻でハマスを殲滅する無慈悲な攻撃をガザ地区に行っています。
最新の情報によるとレバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派、エジプトのムスリム同胞団、イランの革命防衛軍(いずれも過激派ゲリラ)の一部がイスラエルに攻撃を仕掛けているようです。
パレスチナについて当てはまりませんが一般的に軍事大国と言われるような大国は弱小国に武力を用いて現状を変えようと試みると推測されるのです。
歴史を観れば朝鮮戦争(北朝鮮+中国対大韓民国+国連軍)、ベトナム戦争(フランス後アメリカ対北ベトナム)、アフガン戦争(ソ連邦対アフガニスタン)等
右傾化の対義語は左傾化(リベラル)となるのですが、政治。経済、防衛、この3分野で右傾化が進んだ理由を記述してみます。
中東、アフリカでの内戦により多くのイスラム難民がEUに亡命を求めており、またアメリカは南アメリカからの不法移民たちがアメリカ人の職を奪い、国を持たないクルド人はトルコのエルドアン大統領から迫害され、内戦中のミャンマーに武力弾圧されたイスラム少数民族ロヒンギャ難民が貧しい国であるバングラデシュに逃れています。
これら事が続くと難民の受け入れ国の寛容さが失われていくのです。
これらの国民は異文化の流入に自分たちの文化のアイデンティティが失われていくと考えるのです。
すると元々リベラルで寛容であった国々は民族主義、国粋主義、強力な安全保障を政府に要求するようになり選挙をするたびに保守派の政治家が躍進する結果となると僕は考えています。